黒川温泉ってどんな所? 見どころは?
そんな疑問に、黒川温泉を体験してきた筆者が詳しく解説します!
黒川温泉とは
緑に囲まれた静かな秘境にある、30軒の旅館が集まった小さな温泉街です。
コンセプトは「黒川温泉一旅館」。30軒の宿と里山の風景すべてをひとつの旅館としてとらえた風情ある街づくりが魅力です。
四季折々の表情を見せる自然と温かみのある木造建築が調和した風景から、古き良き日本を感じられます。
行き方
黒川温泉は山奥に位置するため、車でのアクセスをオススメします。
自家用車
熊本駅から 約2時間
熊本空港から 約1時間20分
博多駅から 約2時間15分
福岡空港から 約2時間10分
公共交通機関(黒川温泉直行便)
熊本駅から 九州横断バス 約3時間
博多駅から 高速バス 約2時間45分
※JRでは乗り継ぎが発生し、最寄り駅の南小国町役場前駅から車で10分ほどかかります。
マップ
徒歩でも十分回れる広さです。車道は道幅が狭いので注意してください。
詳細→https://www.kurokawaonsen.or.jp/map/
見どころ
筆者が体験して感じた見どころを紹介します!
入湯手形で露天風呂めぐり
入湯手形は、町内の旅館27ヵ所の露天風呂の中から好きな3か所の温泉を選んで入浴(1か所は飲食・お土産としての利用も可能)できるシステムになっています。
手形は、各旅館または旅館組合にて1枚1,300円で購入→入りたい温泉の受付でスタンプを押してもらって使用します。
各旅館オリジナルのスタンプがなんともかわいいです。3つ揃えるとスタンプラリーのような達成感が!使用後は地蔵堂に奉納してもよし、記念に持ち帰るもよし!
湯めぐり法で健康・美肌づくり!
黒川温泉は、世界にある10種類の泉質のうち7種類の温泉を有しており、その豊富な泉質を生かして「湯めぐり法」をオススメしています。自分の肌質に合わせた泉質を選んで順番に巡ることで、健康や美肌に効果があるのだとか。筆者は「肌が強い方の美人湯めぐり」で3つの温泉に入浴しました!
パンフレット→https://www.kurokawaonsen.or.jp/asset/images/map/pdf/kurokawaonsen-echizu.pdf
以下に、筆者が実際に体験した湯めぐりをご紹介!
新明館 洞窟風呂
日本秘湯を守る会に所属しているお宿です。特徴はなんといっても珍しい手掘りの洞窟風呂です。男性風呂は初代館主が、女性風呂は三代目館主が自らノミで掘った洞窟なんだとか。泉質は硫酸塩泉で肌の若返りに効果的だそうです。
写真の左手の階段を下って川沿いに進むと洞窟風呂があります。
実際に入ってみると、暗い!
必要最低限の照明が洞窟の暗闇の中でぼんやりと灯って幻想的でした。
洗い場のすぐ隣から温泉の溜まった洞窟が奥に続いていく構造でした。洞窟はまっすぐ伸びているわけではなく少々入り組んでおり、地点によって温度が違いました。入浴しながら洞窟探検をしている気分になれて面白かったです!まさに秘湯。
女性風呂は脱衣所への入口が2ヵ所あります。入口と外はのれん1枚で仕切られており、すぐそこが川なので最初はちょっとびっくりするかもしれません。貴重品は鍵付きロッカーに入れられます。洗い場も広くはなくアメニティもないので、お湯に浸かることをメインにして行くのがいいかと思います。
公式サイト https://shinmeikan.jp/spa/
美里 硫黄風呂
お肌がツルツルになるといわれる硫黄泉の濁り湯です。硫黄の独特な匂いがありますが、そこまできつい匂いではなかったです。熱めの湯で体の芯からぽかぽか温まりました。こちらは大きな岩で湯船をぐるりと囲んだ広めの露天風呂でした。
露天風呂までは電球で飾られた小道を通っていきます。夕方から夜にかけての時間帯だったので灯りがきれいでした。鍵付きロッカーもありました。
公式サイト http://www.kurokawa-misato.jp/
いこい旅館 立ち湯・美人の湯
黒川温泉唯一の「日本の名湯秘湯百選」に選ばれた温泉を有する旅館です。泉質は単純弱酸性でお肌に最も近い刺激の少ないお湯です。
入湯手形の立ち寄り湯で入浴できる温泉の種類が多くてお得感がありました。女性は立ち湯と「日本の名湯秘湯百選」に選ばれた美人の湯に入浴できます。
脱衣所の目の前にある立ち湯がなかなか面白かったです。浴槽は170㎝近くある筆者が入っても水面が胸の高さまで来るほど深く、屋根のついた小屋の梁からぶら下がった竹筒に立ったまま捕まってぷかぷか浮かびながら入浴しました。お湯の浮力で体の力が抜けてよりリラックスできました。
美人の湯は通路を下っていくと木や竹の仕切りに囲まれた中にありました。湯あたりが柔らかく適温で湯めぐりの最後にぴったりの温泉でした。
浴衣で街を散策
街全体がひとつの旅館ということで館内を歩くように浴衣で街を散策できるのも黒川温泉ならではの楽しみ方。
昼の散策
この時期は紅葉シーズンに差し掛かろうという頃。四季折々の街の表情を楽しむことができます。
この先には何があるのだろう?と行ってみたくなる道ばかり。
売店
売店ではここでしか味わえない限定ビールも販売中。
明るい時間から浴衣でビールを飲んで自然豊かな街を気ままに歩く…なんて素敵な時間だ…
湯めぐり後の火照った体に阿蘇の牛乳。幸せ。
夜の散策
黒川温泉は夜の雰囲気もすごいんです!
日が落ちてくると次第に照明が灯っていきます。昼に見た同じ場所も夜では違う表情を見せてくれます。
周りは山に囲まれて、聞こえてくるのは川のせせらぎや虫の声だけ。黒川温泉の夜は静かです。日常の喧騒から離れ、心を休めるひと時になります。
人通りも少なかったです。
植栽や苔が灯りに映えて美しいです。
夜歩きもおすすめです!
猫がいっぱい
筆者は旅行先でよく猫を探しています。理由は見つけたらちょっと嬉しくなるから。
黒川温泉は…
猫。
猫。
猫がい~~~っぱい!
しかも人懐っこい。探さなくても目の前に現れてくれました。
なによりいいなと思ったのが、
避妊手術済みの猫の印、さくら耳の猫ちゃんが多かったことです。野良猫を放置しない細やかな気配りに、いい街を作りたいという住民の方の思いを感じました。
旅館のおもてなし(旅館わかば)
今回宿泊したのは旅館 わかばです。
スタッフは若い方が多く、とても丁寧に接客をしてくれました。館内は清潔感があり落ち着いた雰囲気の中でゆったり過ごせました。
旅館わかばは、始まりが寿司屋だったことから料理にも力を入れています。
季節ごとの地元の食材をふんだんに使った料理が絶品でした。
これは名物の馬刺しです。霜降りで脂がとろけて美味しかったです。
ビールが進みました!器もかわいかったです。
朝食もお腹いっぱい頂きました!
ちなみに…
部屋の窓からも猫ちゃん発見!
まとめ
非日常の中でリフレッシュできました。大人がしっとり楽しめる落ち着いた雰囲気の温泉街でした。もう少し年を重ねた時にもまた行こうと思います。
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